こんにちは、なごみ歯科・矯正歯科の院長東和田慶直です。今回は、インターネット上で話題になっている「矯正モニター・インビザライン料金トラブルの意見」について、私の考えをお伝えしたいと思います。

日本矯正歯科学会の注意喚起のページ

歯科矯正のモニターになれば報酬が支払われ、「治療費が実質的に無料になる」と勧誘されたのに、報酬が支払われなかったとして、患者らが歯科クリニックなどを相手取り、総額2億円の賠償を求める集団訴訟を起こしました。 訴えを起こしたのは、東京を中心に全国に展開する歯科クリニックの患者153人です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　yahooニュースより

歯科医院「ハートフル歯科・矯正歯科」を運営していた（医）TS会（大阪）が破産申請へ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　yahooニュースより

現在、マウスピース矯正についての集団訴訟が東京の歯科医院の不祥事に対しておこっております。また最近でも大阪難波での歯科医院破産があり、矯正治療ができなくなってしまった方もいらっしゃいます。当院はこのような歯科医院と全く関係がありませんが、歯科業界についてや矯正治療について気を付けてほしいところをお伝えできたらと思います。被害者の方が一刻も早く状況が好転できることをお祈りします。

①インビザライン（マウスピース矯正）とは

インビザラインとは、透明なマウスピース型の装置を使って歯の矯正をする治療法です。従来のワイヤーやブラケットを使った矯正と比べて、見た目が目立たない、取り外しができる、清掃がしやすいなどのメリットがあります。

しかし、インビザラインの治療費は高額であり、一般的には100万円程度かかると言われていますそこで、今回の歯科医院では、「SNSでPRしてくれたら料金をキャッシュバックする」というモニター募集を行っています。これにより、患者さんは実質無料でインビザラインの治療を受けられると考えて契約する人が多くいます。今回の被害にあわれた方々は、100万円程度お支払いをし、数回しかキャッシュバックがなくて、しかも矯正治療が全く進まないという事態になっております。

しかし、このようなモニター契約には大きな落とし穴があります。契約を歯科医院とではなく、他の会社とのモニター契約を行います。その会社を意図的に廃業にして、キャッシュバックをやめるというを詐欺の手口です。

②マウスピース矯正は悪くないが矯正治療には気を付けましょう。

歯科矯正治療には、マウスピース矯正、ワイヤー矯正とありますが、マウスピース矯正が悪いわけではなく、患者さんをだました会社が悪いわけです。しかし、マウスピース矯正には、現代の高度な技術を使用しており、患者さんには矯正治療の経過がどうなるのかわかりにくい面もあります。矯正治療自体かなりどのような治療をしていくのか手順がわからない状況なために、矯正治療をする際の歯科医院は気を付けましょう。マウスピース矯正はこのような不正が起きやすいので特に要注意です。

②高額治療に都合の良い話はない！

矯正治療は、どのような歯科医院でされる場合でも、50万円～150万円くらいでのでの治療方法だと思います。（もっと高額かもしれません。。。）矯正治療をどのようにやっても無料で行うのはやはり無理があるのかなと思います。この価格帯というと軽自動車や中古の普通車を購入するのとほとんど変わりません。SNSで車を宣伝すれば、無料でメーカーから手に入るとかはほ芸能人はあるかもしれませんが、一般人では聞いたことがありません。

もちろんこのような事件があり、歯科業界自体が不信になることはすごく残念ですし、せっかく矯正治療で、綺麗になろうとかかみ合わせを良くしていこうと考えている患者さんが、矯正を止める・中断することのは残念ですし、ほとんどの歯科医師の先生は誠意をもって矯正治療にあたっています。

当院でも矯正歯科の選び方をお伝えしているので、それも参考にしていただけたらと思います。

矯正歯科選び方

③インビザラインの原価について

インビザラインの原価がそれくらいかご存じでしょうか？数十万を1人につきインビザラインのアライン社にお支払いしております。アライン社はアメリカの会社ですので、値引き等はありません。原価が数十万するものを無料ですることは無理がどうしてもあるのではないかと思います。

インビザライン社のホームページ

④トラブルを防ぐための注意点

• インビザラインの治療費は高額であることを認識し、自分の財政状況に合った計画を立てて、あまり安すぎるような矯正治療は控える。
• モニター矯正契約にはせず、矯正治療を受ける医院やその矯正治療を受ける院長での契約書を交わすこと。
• 契約書やローン契約書の内容をよく確認し、不明点や不安点があれば質問すること。
• 担当医を明確化すること

⑤矯正治療のトラブルがあったの方へ

マウスピース矯正をしている途中で歯科医院を転院される場合では、最初のお口の歯並びの状態より矯正治療の難易度が上がっている可能性が高いです。面倒ではありますが、近隣の矯正歯科クリニックを受診するよりも大学病院矯正歯科での矯正治療を考えたほうが良いかと思います。当院は大阪ですが、大阪でお困りの方は、大阪歯科大学附属病院、大阪大学歯学部付属病院。関東でお困りなら、東京医科歯科大学部族病院、東京歯科大学附属病院、日本大学附属病院、日本歯科大学附属病院、昭和大学附属病院、鶴見大学歯学部付属病院、明海大学附属病院、神奈川歯科大学附属病院で相談をまずされてください。

⑥なごみ歯科・矯正歯科のインビザライン治療を受ける方へ

私どもなごみ歯科・矯正歯科では、インビザラインの治療を行っておりますが、モニター募集は行っておりません。私どもは患者さまの健康と満足度を第一に考え、適正な治療費と高品質な治療を提供しております。インビザラインにご興味のある方は、ぜひ当院にご相談ください。

著者　なごみ歯科・矯正歯科　院長東和田慶直

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