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コラム

歯医者が勧める矯正歯科の選び方(歯科矯正を後悔しないため)

CT&セファロ
◆こんにちは。なごみ歯科・矯正歯科院長の東和田慶直です。
矯正治療は歯科治療のなかでは費用が高く、一度治療を始めてしまうと歯科医院を変えることが極めて困難になります。ですので事前の下調べが非常に大切ですが、どこがよいのか判断に迷うこともあると思います。なるべく良い治療を選択できるように、矯正歯科の選び方を列挙しておこうと思います。

歯医者が勧める矯正歯科の選び方(歯科矯正を後悔しないために)
〇×形式(院長より)

矯正の認定施設で勉強した先生(矯正歯科学会認定医以上)である 〇

あまり一般の方には知られていませんが、矯正歯科は歯科の中でも特殊な専門分野といわれています。国家試験合格直後の歯科医師ですが、実際問題、国家試験合格直後の歯科医師はまだまだ治療はできるレベルとは言い難いです。歯科医師になってからも、様々な分野(むし歯、おやしらずの抜歯、歯周病治療等)を勉強し実践しております。しかし、矯正に関しては、歯科大学卒業、国家試験後に勉強できる環境がほとんどありません。現時点では矯正治療の勉強は、歯科大学を卒業して、歯科矯正科の大学院へ行くしかありません。少なくとも、日本矯正歯科学会の認定医の先生は5年以上は歯科矯正科の大学院で勉強していた先生ばかりでしょう。日本矯正歯科学会は、矯正認定医試験の受験条件の1つとして5年以上の歯科矯正専門の医療機関(ほぼ大学病院歯科矯正科の大学院)で指導医のもとで修練することを課しております。ですので、かなりハードルが高く、矯正認定医は歯科医師のなかでも3000人しかいません。当院の副院長はもちろん日本矯正歯科認定医です。(旧姓での登録))

日本矯正歯科学会認定医のページ
歯科医師数は10万人いるといわれているので、その少なさや矯正医の難しさがわかると思います。皆さんも一般の歯科医院はよく見かけるけれども、矯正専門の歯科医院はあまり多くないと感じるのではないでしょうか?

歯科矯正の認定医は矯正歯科を専門に勉強している歯科医師の中でも認められています。矯正をお考えでしたら、矯正をする歯科医院を選ぶ1つの指標として考えてみてもよいのではないでしょうか?ただ認定医でなくても矯正治療の素晴らしい先生もたくさんいらっしゃるので、あくまでもご参考までとお考えください。しかしながら一般の方が、日本矯正歯科学会認定医じゃない先生の中から、矯正治療の素晴らしい先生を見つけるのは現実問題として非常に難しいと思ってもらった方がよいでしょう。認定医で選んだ方がよいかと自分は思います。

セファログラム(レントゲン機器)が置いている歯科医院を選択する ◎

 セファログラムが撮影できる歯科医院を選ぶようにしましょう。なぜなら、このセファログラムをもとに矯正の治療計画を立てるからです。通常の矯正歯科医院には必須の機材です。もちろん当院にもあります。
セファログラムがなくても矯正治療はできますが、良識のある矯正歯科医ではありえないことです。近年はマウスピース矯正が簡単にできるようになり、セファログラムを撮影せずに矯正治療を行う歯科医院もありますが、自分としては賛成できない方法です。マウスピース矯正する際でも当院では撮影をしておりますので、ご安心ください。たまに矯正相談の患者さんが他の歯科医院でセファログラム撮影できないので、今はセファログラムを撮影しなくなっている等の話をおっしゃっています。確かにそのような側面もありますが、常識のある矯正歯科医師の間では、そのような事実はありません。
私としてはこのセファログラムが撮影可能な歯科医院での矯正治療を強く勧めております。なぜならこのセファログラムがあるかないかは簡単に判断可能であるからです。セファログラムが撮影が可能かどうかは歯科医師、歯科衛生士に聞くかレントゲン室を見ただけでわかります。上記写真のようなものですが、一般の方には判断がつきにくい(レントゲンはどの医院にもあるから)ので、先生・歯科衛生士に尋ねるのが早いかと思います。他のセファログラムのデモ画像をすこし見せてください。と聞くだけです。セファログラムがなぜ必要なのかというと、患者さんの頭蓋の骨格分析を行うためです。
そもそも歯並びの悪い原因としては
①歯の大きさの不調和(歯が大きすぎる、小さすぎる等)
②上下顎の骨格形態の不調和(上下顎の骨格が小さい、大きい等)
またはその両方が挙げられます。患者さんの歯型の模型だけあれば、①がわかりますが、②の骨格の不調和ついては歯の模型ではほとんどわかりません。インビザラインでも歯の模型、顔貌の写真を提出しますが、顔貌だけで骨格の予測までできているのかという点はすこし疑問を感じております。①だけの原因の歯並びの不正であればよいのですが、②の原因もある方もかなり多くいらっしゃいます。よってセファログラムを分析しながら、上下顎の不調和をどのように解消していくのか考えながら矯正治療をおこなうことが必要です。セファログラムの解析はほぼコンピューターが行いますが、その解析結果をどのように治療に反映していくと決定することは歯科医師がを行っております。矯正治療の分析においても、上記大学病院で学んだ先生しかほとんど分析を行えません。当院の副院長はもちろん可能ですので、安心して矯正治療を受けれます。

矯正治療に対しての説明・方針がしっかりしている ◎

これはどういう治療に関しても当たり前なのですが、矯正治療は高額治療なので特に気をつけたいところです。矯正治療は、患者さんの想像通りの歯並びにならないこともあります。また矯正歯科医と患者さんの医療知識のギャップにより治療のゴールが違います。患者さんは、見た目(審美性)がある程度きれいになれば満足な方が多いですが、我々歯科医師としては歯並び+咬み合わせ(審美性と機能性)を綺麗にしたいとも考えております。このような知識の違いにより、歯並びがある程度きれいになっても、かみあせわが不十分な場合は我々歯科医師としてはしっかりと噛めるようになってほしいとの思いから、治療期間が延びることが多いのです。しかしどうしても医療的な限界もあり、矯正歯科医としても歯の移動の限界を考えて治療を終えることもあることは確かです。矯正治療ののメリット、デメリットも踏まえて適切な説明を行う矯正医をお勧めします。

マウスピース矯正(インビザライン・キレイライン)しかやっていない ×

マウスピース矯正はメリットもたくさんありますが、デメリットもある治療方法です。現在の矯正治療においてマウスピース矯正のみで全ての矯正治療をすることは絶対に不可能です。特に上記に書いた骨格の不正による歯列不正に関してはマウスピース矯正は不得意に感じます。患者さんがすべて納得されたうえでマウスピース矯正を選択されることは否定はしませんが、マウスピース矯正歯科治療しか行わない歯科医院では、マウスピース矯正が最新の治療方法で、ベストだと説明されることが多いです。確かにマウスピース矯正は最新の治療方法であることは間違いないです。しかし最新のマウスピース矯正治療が患者さんにとって最善の矯正治療になるのかは、しっかりと矯正検査、矯正歯科医による歯、骨格の分析をしないと断言できないかと思います。よってマウスピース矯正しか行わない歯科医院はお勧めしません。近年は安価なマウスピース矯正が出てきており、矯正が患者さんにとって身近になったことをうれしく思う反面、ひどいマウスピース矯正治療を受けて悩んでいる人も出てきております。当院でもマウスピース矯正後の再治療の相談もかなり寄せられています。歯も大切な体の一部です。マウスピース矯正で安価だという理由で、マウスピース矯正することは絶対にやめましょう。

日本矯正歯科学会でのマウスピース矯正の注意喚起

非抜歯矯正をだけ勧める ×

矯正治療は抜歯(歯を抜くこと)を伴うこと行う、抜歯矯正があります。抜歯をしたスペースを用いて、歯のガタガタを解消することもよくあります。矯正歯科医師も抜歯をすることを良しというわけではありません。患者さんには伝わりきってないですが泣く泣く抜歯を選択していることも多いのです。普通に考えれば、抜歯をなるべく選択しない方がよいかもと考えると思いますが、矯正治療の場合はすこし違ってきます。一時期、非抜歯(歯を抜かない)矯正が流行したこともありますが、抜歯しない矯正治療では歯を全体的に外側に出して歯列矯正を行ないます、外側に出した分で歯並びは改善されますが、やりすぎるとかみ合わせがおかしくなる患者さんもいらっしゃいます。非抜歯矯正での歯を外側に出す治療に限界があり、きちんとした咬合が作れないこともあります。それも納得されたうえで選択されることは否定はしませんが、非抜歯矯正をされて、かみあわせが悪い。口がとじにくい。前歯が出た感じがする、前歯がぐらつくなどで当院へ矯正再治療、再相談の患者さんもかなりいらっしゃいます。抜歯矯正が悪い、非抜歯矯正がよいというわけではなく、患者さんの状態、骨格によりお口の状態を診断し、治療計画が決まるものだと思います。非抜歯矯正の方がなんとなくイメージが良いので、少し流行った時期もありました。抜歯矯正、非抜歯矯正の両方のメリット、デメリットを説明しつつ来院された患者さんにしっかりした矯正治療を提案できる矯正歯科医を選ぶことが大切です。

一般歯科との連携がしっかりしている ◎

矯正治療を行う際には一般歯科医師(一般歯科医師とはむし歯、歯周病等の治療を行う歯科医師、)との連携が欠かせません。小児矯正を受ける際は、矯正器具がついていると歯みがきが難しいために、年齢によってはむし歯、歯周病になりやすくなります。また矯正中に子供の歯を抜く場合も一般歯科に紹介する可能性も高いです。基本的には矯正歯科医師はむし歯、歯周病の治療・予防や抜歯を行わないために、一般歯科医師との連携が必要です。また成人矯正をされる方でも、補綴(かぶせものつめもの)を矯正治療のためにやりかえたり、補綴の形態を修正したりします。おやしらずを抜歯したり、歯がないところをどうやって治療するのか等で一般歯科医師と緊密な連携がないといけません。そもそも歯周病がすごく重度になった方や、歯の本数が極めてすくないかたには矯正治療自体を当院では勧めておりません。特に成人の矯正治療の場合は一般歯科医師との連携は重要かと考えております。また矯正歯科専門医院では、歯の定期的な清掃はしてくれても、歯の治療は別の歯科医院にかかる必要がある可能性が非常に高いです。当院では一般歯科・矯正歯科の連携を行い、同じ歯科医院内で一般治療・矯正治療が行うことができ、患者さんの負担が少ないです。

ワイヤー矯正について聞いてみる ◎

マウスピース矯正の初期講習を受ける際に必ず、矯正治療の経験について聞かれ、ワイヤー矯正の治療経験について聞かれます。自分の肌感覚ですが、マウスピース矯正しか治療しない先生は、ワイヤー矯正を全くしたことがない先生がほとんどだという印象があります。またホームページにはワイヤー矯正の料金が出ているが、マウスピース矯正に誘導してくる等もよく聞きます。患者さんの立場にたってみたら、先生にワイヤー矯正でどのようにしていくのかを聞くのがよいかと思いますね。あまり答えないやはぐらかすようであればワイヤー矯正の経験自体が少ない先生ですので、その歯科医院での矯正治療は避ける方が無難かと思いますね。

⑧ワイヤー矯正とマウスピース矯正の値段が逆である。×

あまり聞かない材料費のお話になりますが、マウスピース矯正(インビザライン)とワイヤー矯正では材料費がインビザラインの方が高額になります。普通に考えれば、材料費が高い方が治療費も高額になると思います。よってワイヤー矯正の方が費用が高く、マウスピース矯正の方が費用が安い歯科医院はお勧めしません。そのような歯科医院は歯科医師の都合でインザザラインを勧めたいから、そのような値段設定となっているためです。またインビザライン以外のマウスピース矯正であれば、値段が低い場合もありますが、そもそもインビザライン以外のマウスピース矯正は治療適応が限られていますので、おすすめしません。

⑨インビザライン以外のマウスピース矯正をしている。×

現在のマウスピース矯正は、ほとんどが矯正治療につかえるものではありません。ほんのわずかな矯正治療(以前矯正治療後の後戻り等)には適応しているのものもありますが、矯正治療を考えている人のほとんどが適応でありません。歯科医師側もほとんどわかっていると思いますが、費用の面からインビザラインが高額になりやすいので、インビザライン以外のマウスピース矯正を使用しております。よってインビザライン以外のマウスピース矯正を出している歯科医院ではあまり治療はお勧めできません。

⑩矯正担当医の出勤日数が少ない ×

矯正担当医の出勤日数はわかりやすいかと思います。月1回程度しか矯正の日がないところでは、矯正治療を受けることはあまり勧めません。月1回のバイトの矯正歯科医師を雇っていることが多いので、その人は退職すると矯正がどうしようもなくなります。少なくとも週に1回程度は矯正歯科の先生がいるところで矯正治療を受けましょう。

矯正歯科選び方まとめ
いかがでしたか?まとめると

①矯正認定施設で勉強した先生である。
②セファロ撮影できるところである。
③説明が丁寧
④一般歯科との連携ができている
⑤ワイヤー矯正について実績を聞いてみる
⑥ワイヤー矯正とマウスピース矯正の値段がマウスピース矯正の方が高い。
⑦インビザライン以外のマウスピース矯正をしてない。
⑧矯正の常勤の先生か週2~3回出ている先生がいる。

以上をなるべくそろえた歯科医院で矯正歯科で歯列矯正を治療するのが、良いかと思います。

著者 なごみ歯科・矯正歯科 東和田慶直

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