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上唇小帯について
よく、1歳半検診、3歳児検診で上唇小帯の位置について指摘されたけど、どうしたらよいのか?というお話を聞くので、本日はそのことについてお話します。
上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、上唇(口唇の上部)の内側にある、縦の線みたいなものです。

①上唇小帯は切るべきか?
結論からいうと切らないことが多いが、切っている方もいる。
上唇小帯が歯の近くまで来ている場合、歯と歯の間の隙間(正中部)が間が空いてしまうことがあり、審美性が悪くなってしまいます。上唇小帯の歯列不正では、矯正治療をおこなっても、矯正治療だけでは治らずに切除療法が必要です。審美性を気にしない方では必ずしも切除しなければならないわけではありません。歯と歯の間に隙間があっても、歯と歯の接触が良好であれば、歯周病やむし歯などのリスクが低く、審美性も気にならいないのであれば、切除の必要性はありません。ただし、ブラッシング時や口を動かしたときの違和感、口腔内で不快感や傷つきなどの症状が出ている場合にも、切除が検討されることがあります。
②いつくらいに切除すればよいのか?
成人での歯並びに影響が出ることから、犬歯が生える時期に切除を勧めています。切除する場合でもあまり早いタイミングでの切除は勧めません。先ほどもお伝えしましたが、1歳半検診、3歳児検診でみつかっても早期に切除することは自分はしておりません、この上唇小帯の位置も年齢によって変化があるといわれていますし、局所麻酔を必要とする処置なので、あまり小さなこどもにすることはリスクがあります。
③処置時間は
ほとんどが切除して、縫合をする時間ですので、1時間くらいかと思います。しばらくは傷になるので痛いかと思います。抗菌薬(抗生物質)と痛み止めをだします。次の日に消毒、1週間後に糸取りです。