なごみ歯科・矯正歯科

ブログ|大阪市東住吉区で歯科をお探しの方はなごみ歯科・矯正歯科まで

homeブログ

未分類

粘液嚢胞って何?手術の流れや費用、術後の注意点を徹底解説!

なごみ歯科・矯正歯科の院長東和田慶直です。今回は、口の中にできる水ぶくれのようなもの、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)についてお話ししたいと思います。粘液嚢胞は、唾液腺の管が破れて唾液が漏れ出したりすることでできる嚢胞(袋状のもの)です。下唇や舌の裏側によく見られますが、頬や口底部にもできることがあります。粘液嚢胞は、痛みや炎症を伴わないことが多く、自然に消えることもありますが、放置すると再発したりする場合もあります。放置していても問題はありませんが、膨れている感じはありますし、他の病気ではないかどうかの確認は必要です。そのため、粘液嚢胞を見つけたら、早めに歯科医院で診察してもらうことをおすすめします。

日本口腔外科学会の粘液嚢胞について

治療最中

粘液嚢胞の種類

粘液嚢胞は、発生する部位や原因によっていくつかの種類に分けられます。

  • 下唇粘液嚢胞:下唇の内側にできる粘液嚢胞で、最も多いタイプです。下唇を噛んだりすることが原因です。かみ合わせの問題でかむことが非常に多いです。
  • 舌下粘液嚢胞:舌の裏側や口底部にできる粘液嚢胞で、ガマ腫とも呼ばれます。舌下腺・顎下腺から分泌された唾液が貯留して生じます。このタイプの粘液嚢胞は難易度が高いので他院(総合病院・大学病院)へ紹介します。
  • 頬粘液嚢胞:頬の内側にできる粘液嚢胞で、頬を刺激するもの(歯や食べ物など)が原因です。自分は基本的に他院に紹介していることが多いです。

粘液嚢胞の治療について

粘液嚢胞は通常、手術で摘出されます。手術は局所麻酔下(よく歯科医院でする注射での麻酔)で行われ、通常は1時間以内に終了します。手術後、数日間は傷口に痛みや不快感を感じることがあります。術後感染の防止のために、抗菌薬(抗生物質)痛み止め(解熱鎮痛薬)を処方します。治療の回数についてはだいたい3回程度と考えてもらって大丈夫です。

手順としては

①粘液嚢胞除去手術⇒②数日後、消毒⇒③1週間後抜糸といった流れです。傷の感じで抜糸後も経過を診ます。

粘液嚢胞は再発する可能性もあります。また粘液嚢胞を除去する際に別の唾液腺を傷つけてしまい、粘液嚢胞が出てくる場合もございます。

手術後の注意点

粘液嚢胞の手術後は、以下のような注意点があります。

傷口のケア:傷口は清潔に保ち、感染や炎症を防ぎましょう。また、傷口に触ったり引っ張ったりしないようにしましょう。縫合の糸が気になる方も多いですが、そのままでお願いします。

口腔内の清潔を保つ:歯磨きや含嗽(ゆすぐ)などで口腔内を清潔に保ちましょう。細菌や食べ物のかすで傷口が炎症を起こす可能性があります。

縫合糸がきれる・長い:粘液嚢胞の除去にて傷口ができるために、糸で縫合を行います。唇等はかなり動くところであるので、糸が切れたり緩んできたりします。また結び目の関係で糸が長く感じるかたもいます。基本的には放置していただくのがよいかと思います。結び目が長いのは主治医と相談してきめましょう。


粘液嚢胞の手術費用について

粘液嚢胞の手術費用は、以下のような要素によって金額が異なります。

  • 保険適用内の費用:粘液嚢胞の手術は、医療保険の適用範囲内です。保険適用内の費用は、手術方法や一般的には5,000円から10,000円程度です。保険適応ですので料金は一律ですが、追加で静脈内鎮静法、全身麻酔、大学病院での手術、等によって金額は多少変わります。小学生~中学生くらいで摘出手術される方が多い印象です。自治体が提供している、子供医療証、ひとり親医療証、障がい医療証をお持ちであれば、1回500円程度の負担で治療可能です。

まとめ

粘液嚢胞は、唾液腺が切れたりすることでできる水泡状の腫れ物です。粘液嚢胞の治療方法は、切除するという手術があります。手術は、原因となった唾液腺を粘液嚢胞ごと切除する方法です。手術後は、傷口のケアで安静を図ります。粘液嚢胞の手術費用は、保険適用内の費用となります。

以上が、粘液嚢胞の手術についての記事です。早期に診断して適切な治療を受けることが大切です。この記事が、粘液嚢胞の手術に関心のある方や手術を受ける予定の方の参考になれば幸いです。

著者 なごみ歯科・矯正歯科 院長 東和田慶直

なごみ歯科・矯正歯科のホームページへ

 
WEB予約
電話をかけるWEB予約LINE予約