なごみ歯科・矯正歯科

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コラム

歯がボロボロでも諦めないで!最善の歯科治療で美しい笑顔を取り戻す方法

こんにちは、なごみ歯科・矯正歯科の院長の東和田慶直です。

まず当院では歯がボロボロな方に対して怒ったりはしません。

患者さんの中には
「歯医者に久しぶりに来ました。。。」
と申し訳なさそうに言う人がいます。

仕事が忙しかった。痛み止めでなんとかなったし、まだ大丈夫かな。。。
歯医者に行くのがどうしても怖かった。
勇気をだして近くの歯医者に行ったけれどもなぜか怒られた。
歯医者の先生に口を診せるのが恥ずかしくて行けない。

どの方々も歯医者にいきたくない気持ちはわかります。自分は常に患者さんと一緒にしっかりと歯の治療をしていきましょうという気持ちで診療しております。また患者さんが思っているよりも歯の状態が悪くない方も多いです。あまり考えすぎずに歯科医院を受診していただけるとありがたいですね。

今回は、歯がボロボロな方、歯科医院にいくのをためらっている方について、私の考えやアドバイスをお伝えしたいと思います。

診療風景

目次


  1. 歯がボロボロになる原因とリスク

  2. 歯科医院に行くのをためらう理由と対処法

  3. 歯がボロボロでも治せる治療法と費用

  4. 歯がボロボロにならないための予防とメンテナンス

  5. まとめ

①歯がボロボロになる原因とリスク


歯がボロボロになる原因は主に2つあります。1つは虫歯、もう1つは歯周病です。もちろん虫歯、歯周病が複合して悪い方も多いです。虫歯は、食べ物の糖分や酸性物質のせいで、歯の表面を溶かして穴をあける病気です。虫歯はある大きさまでは痛くありませんが、ひどくなると激痛になります。歯周病は、歯垢や歯石のせいで、歯がグラグラしてくる、歯が抜けてくる病気です。

これらの病気は、初期段階では自覚症状が少ないため、放置してしまうことが多いです。しかし、放置するとどんどん進行して、最終的には歯が欠けたり、折れたり、抜けたりするまでになります。また放置すると残っている歯にも影響が出てきます。これが、歯がボロボロになる一番の原因です。

歯がボロボロになると、見た目だけでなく、健康や生活にも様々な影響が出ます。例えば、

  • 噛む力が低下して食事が楽しめなくなる。
  • 発音や笑顔が変わってコミュニケーションが困難になる
  • 口臭や口内炎などのトラブルが増える

これらのリスクを避けるためには、早期発見・早期治療・歯の予防がとても大事です。しかし、残念なことに、日本では約半数の人が定期的に歯科医院を受診していません。また、小児期の虫歯や歯周病の罹患率は自治体による医療証(子ども医療証・ひとり親医療証等)の普及・口腔衛生意識の向上によりかなり下がりましたが、成人期以降の虫歯、歯周病罹患率は高く、昔とあまり変わらないです。世界的に見ても日本人の口腔衛生水準は低い方です。診療をしていても、1本の歯がダメになっても気にならない方が多いですが、それが2本でも、3本でもとなっていってほとんど歯がない状態の方もいらっしゃいます。

②歯科医院に行くのをためらう理由と対処法

  • 治療費が高そうだから
  • 治療時間が長そうだから
  • 治療内容や結果が不安だから
  • 治療中や治療後の痛みや不快感が怖いから
  • 歯医者さんやスタッフとのコミュニケーションが苦手だから
  • 歯科医院の雰囲気や匂いが嫌いだから
  • 歯がボロボロで恥ずかしいから

これらの理由は、どれもわかります。しかし、これらの理由をなんとかする方法はありますし、歯科医院に行くことで良いことを説明します。

まず、治療費についてですが、歯科治療は保険診療と自費診療があります。保険診療は、国が定めた基準に沿って行われる治療で、費用は一部自己負担となります。また生活保護や医療証をお持ちの方は無料もしくは500円で治療が可能です。自費診療は、保険外の治療で、費用は全額自己負担となります。自費診療は、保険診療よりも高額になることが多いですが、その分、材料や技術の質が高く、審美性や耐久性に優れています。

歯科医院によっては、自費診療を勧めるところもありますが、必ずしも自費診療がすべていうわけではありません。治療法や費用については、患者さんの希望や予算に応じて相談することができますし、事前に見積もりを提示してもらうことも自費診療の場合はできます。また、クレジットカード払いやデンタルローンなどの支払い方法もありますので、気軽に相談してみてください。基本的には、すべての歯の治療は特に患者さんの要望がなければ、保険の診療ですべて完結いたします。

次に、治療時間についてですが、これは歯の状態や治療内容によって異なります。歯がボロボロになっている場合は、一回の治療時間も長くなりますし、何回も通院する必要があります。しかし、一回の治療時間を長くすることで通院回数を減らすことも可能ですし、逆に一回の治療時間を短くすることで負担を軽減することも可能です。また、予約制の歯科医院では、待ち時間を減らすこともできます。治療時間については、患者さんの都合や希望に応じて調整することができますので、相談してみてください。特に時間については、最初に患者さんからおっしゃっていただかないと、我々は丁寧に治療していくように行っていき、どうしても回数がかかってきます。回数を減らしていくと痛みが出やすい治療になりやすいので、そのあたりを考慮してわれわれ歯科医師と相談の上決定してください。

さらに、治療内容や結果についてですが、これは我々と患者さんとのコミュニケーションが重要です。我々は患者さんの口腔内の状態を検査や診断を通じて把握していますが、患者さんは自分の口腔内の状態を正確に知ることが難しいです。また過去にどのような治療や嫌なことががあったのかは我々にわかることが少なく、察することも難しいことも多いです。そのため、われわれは患者さんに対して治療内容や結果をわかりやすく説明する必要があります。また患者さんも歯科医師に対して不安や疑問を遠慮なくお伝えする必要があります。

当院では、「インフォームドコンセント」という考え方を大切にしています。これは、「十分な情報提供」と「同意」を意味します。つまり、歯科医師は患者さんに対して治療内容や結果だけでなく、治療目的や方法・手順を丁寧にお伝えします。

  • 治療のリスクや代替案・費用・期間などを詳しく説明し、患者さんの同意を得ることを徹底しています。患者さんも、治療内容や結果について納得するまで質問や相談をしてください。また、治療中や治療後に何か気になることがあれば、遠慮なくお伝えください。私たちは、患者さんの声に耳を傾け、最善の治療を提供することを心がけています。

次に、治療中や治療後の痛みや不快感についてですが、これは歯科医師のやり方によって大きく変わります。歯科医師は、患者さんの痛みや不快感を最小限に抑えるために、麻酔や鎮痛剤などの薬剤や器具を使ったり、治療方法や手順を工夫したりします。また治療自体痛みが出にくい治療をしていくと歯の予後が悪くなる治療もかなり多いです。完全に痛みや不快感をなくすことは難しいですし、個人差もあります。そのため、歯科医師は患者さんの痛みや不快感の度合いや感じ方を把握するために、丁寧なコミュニケーションをとります。患者さんも、歯科医師に対して自分の痛みや不快感のレベルや原因を正直に伝えたり、対処法や予防法を聞いたりしてください。

当院では、「ミ二マムインターベーション」という考え方を大切にしています。これは、「最小限の侵襲」という意味です。我々は、患者さんの歯や口腔内に対して必要以上に切ったり削ったりしないことを心がけています。これにより、治療中や治療後の痛みや不快感を減らすだけでなく、歯の自然な形や機能を保つことができ、予後も良いです。

また、治療中や治療後の痛みや不快感を和らげるために、以下のような工夫もしています。

  • 麻酔針は細くて滑らかなものを使っていますし、麻酔液は温めてから注入しています。これにより、麻酔時の刺す際の痛みを軽減しています。
  • 麻酔液は少量ずつゆっくりと注入していますし、麻酔前に表面麻酔クリームで歯茎を麻痺させています。これにより、麻酔時の痛みを軽減しています。
  • 麻酔後はしばらく時間をおいてから治療を始めていますし、治療中は患者さんの反応を見ながら進めています。これにより、麻酔が効いているかどうかを確認しています。
  • 治療後は患者さんにアドバイスや注意事項を伝えたり、必要に応じて経過観察や再診を行ったりしています。これにより、治療後の痛みや不快感の原因や対処法を教えています。

これらの工夫により、当院では治療中や治療後の痛みや不快感を最小限に抑えることができています。もちろん、個人差はありますし、万が一痛みや不快感が強い場合は、すぐにご連絡ください。私たちは、患者さんの痛みや不快感をできるだけ早く解消することを目指しています。それでもどうしても歯科治療が困難な方は静脈内鎮静法、全身麻酔下での歯科治療も可能です。(総合歯科病院での治療)

歯科恐怖症について

③歯がボロボロでも治せる治療法と費用


歯がボロボロになってしまった場合でも、諦める必要はありません。現代の歯科医療では、歯がボロボロでも治せる治療法があります。その中でも、代表的なものを以下に紹介します。

  • 虫歯治療:虫歯の部分を削って除去し、詰め物や被せ物で補う治療です。詰め物や被せ物には、金属やセラミックなどの素材があります。保険診療では金属製のものが使われますが、自費診療ではセラミック製のものが使われることが多いです。セラミック製のものは、自然な色や形で歯と馴染みますし、金属アレルギーの心配もありません。保険診療では1本3000円程度です。
  • 根管治療:虫歯が進行して神経まで達した場合に行う治療です。神経を取り除いて根管内を消毒し、詰め物で封鎖することで、歯を残すことができます。根管治療は保険診療ですが、詰め物は自費診療も選択可能です。保険診療では1本7000円程度です。
  • 歯周病治療:歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去し、歯茎や顎の骨の再生を促す治療です。歯周ポケット(歯と歯茎の間)に薬剤を注入したり、レーザーを使ったりすることもあります。歯周ポケットが深い場合は、手術を行うこともあります。当院では歯周病治療は保険診療のみです。1回3000円かからない程度です。
  • インプラント:抜けた歯の代わりに人工的な歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工的な歯(インプラント冠)を取り付ける治噂です。インプラントは自然な見た目や噛み心地で長持ちしますし、隣の歯や顎の骨に負担をかけません。インプラントは自費診療です。
  • 入れ歯:抜けた歯の代わりに人工的な歯(入れ歯)を作り、口腔内に装着する治療です。入れ歯は保険診療で作ることができますし、インプラントよりも安価です。しかし、入れ歯は外れたり動いたりすることがありますし、隣の歯や顎の骨に負担をかけることがあります。入れ歯には、部分入れ歯や総入れ歯などの種類があります。

これらの治療法は、歯がボロボロでも治せる可能性がありますが、すべての場合にすべての治療が適用できるというわけではありません。患者さんの口腔内の状態や希望によって、最適な治療法を選択する必要があります。また、治療法によっては、一定の条件を満たす必要があることもあります。例えば、インプラントを行うには、顎の骨の量や質が十分であることや、全身の健康状態が良好であることなどが必要です。

治療法によっては、費用や期間も大きく異なります。例えば、虫歯治療や根管治療は数回から十回の通院で終わることが多いですが、インプラントは数ヶ月かかることもあります。また、虫歯治療や根管治療は保険診療で行えることが多いですが、インプラントや自費診療で行うことがほとんどです。

当院では、患者さんに対して各種治療法のメリットやデメリットを丁寧に説明し、患者さんの希望や予算に応じて最適な治療法を提案しています。どんなに歯がボロボロでも、当院では患者さんの笑顔を取り戻すことを目指しています。

④歯がボロボロにならないための予防とメンテナンス


歯がボロボロになってしまった場合でも現代の技術で十分に治せますが、それよりも大切なことは、予防とメンテナンスです。予防とメンテナンスを行うことで、歯がボロボロになるリスクを減らすだけでなく、既存の治療を長持ちさせることもできます。

予防とメンテナンスには以下のようなものがあります。

  • 歯みがき:毎日朝と夜、2回に丁寧に行うことが基本です。歯みがきは食後なるべく早くに行うと効果的です。歯みがき粉は高濃度フッ素入りのものを使うと虫歯予防に役立ちます。歯ブラシは定期的(月一回)に交換することも忘れずに。
  • デンタルフロス:歯みがきだけでは歯と歯の間の汚れを落とすことができません。そのため、デンタルフロスを使って歯の間の汚れを除去することが重要です。デンタルフロスは毎日使うことをおすすめします。使い方がわからない場合は、歯科医師に教えてもらいましょう。
  • マウスウォッシュ:マウスウォッシュは、口腔内の細菌を減らしたり、口臭を防いだりする効果があります。マウスウォッシュは歯みがきやデンタルフロスの後に使うことで、より効果的です。マウスウォッシュには、アルコール入りや無アルコールのものがあります。アルコール入りのものは刺激が強いので、敏感な方は無アルコールのものを選びましょう。
  • 定期検診:自分で行う歯みがきだけでは不十分な場合があります。そのため、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることが大切です。定期検診では、歯科医師が口腔内の状態をチェックし、虫歯や歯周病などの病気の早期発見や早期治療を行います。また、クリーニングでは、歯科医師や衛生士が専用の器具で歯垢や歯石を除去し、歯の表面を磨きます。これにより、口腔内の清潔さや健康さを保ちます。定期検診やクリーニングは毎月に一回程度受けることをおすすめします。
  • 喫煙:喫煙は、口腔内の細菌や炎症を増やしたり、歯茎の血流を悪くしたりすることで、虫歯や歯周病のリスクを高めます。また、歯や歯茎の色が変わったり、口臭が強くなったりすることもあります。喫煙は口腔衛生にとって有害ですので、できるだけ控えるかやめるようにしましょう。
  • 糖分や酸性物質が多い飲食物:糖分や酸性物質は、歯の表面を溶かして虫歯を引き起こします。特に、飴やガムなどの長時間口に含むものや、ジュースやコーヒーなどの頻繁に飲むものは要注意です。これらの飲食物は控えるか避けるようにしましょう。また、摂取する場合は食後すぐに歯みがきをするか、水で口をすすぐようにしましょう。すすぐのは砂糖には効果はあまり期待できませんが、すっぱいものの脱灰には効果的かと思います。

⑤まとめ


今回は、歯がボロボロな方、歯科医院に行くのをためらっている方について、私の考えやアドバイスをお伝えしました。以下に要点をまとめます。

  • 歯がボロボロになる原因は主に虫歯や歯周病です。歯がボロボロになると、見た目だけでなく、健康や生活にも様々な影響が出ます。
  • 歯科医院に行くのをためらう理由は人それぞれですが、それらの理由を克服する方法はありますし、歯科医院に行くことで得られるメリットは大きいです。
  • 歯がボロボロでも治せる治療法はありますが、すべての場合に適用できるというわけではありません。患者さんの口腔内の状態や希望によって、最適な治療法を選択する必要があります。また、治療法によっては、一定の条件を満たす必要があることもあります。
  • 歯がボロボロにならないためには、予防とメンテナンスが重要です。予防とメンテナンスには、歯みがきやデンタルフロスなどの自己ケアや、定期検診やクリーニングなどの専門的なケアがあります。また、生活習慣も口腔衛生に影響します。

以上が私の考えやアドバイスです。どんなに歯がボロボロでも、諦める必要はありません。現代の歯科医療では、歯がボロボロでも治せる可能性があります。勇気がいることですが我々と少しずつ治療をすすめていきませんか?

著書 なごみ歯科・矯正歯科 東和田慶直

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